打刻
職権打刻
ほぼ車両保険修理
グランビア右側側面 バナナ損傷
右運転席部に集中して入力がありBピラーがルーフを持ち上げています。
見えにくですがルーフが持ち上がったことによりフロントガラスが割れています。
フロントピラー部、フロアーにも損傷があります。
ステップの部分も交換です。
なんか文字が刻まれてる??
脱出ゲームじゃないよ
おーう!車台番号が刻印されているぜ!
いきおいのいい板金スタッフさんは、勢いでひっぺはがしてしまう事も・・・・・・
フロントさんは見過ごしやすい部分なのでひっぺはがすまえに必ず一言伝えてあげて下さい。
なんか文字が書いてあるでーって、
たぶんフロントさんは車台番号が刻印されているのを見ると おうっ?(゚Д゚;)
って言って ちょっと待って と言って事務所に走って行く と思います。
そしてしばらくすると作業のストップがかかります。
(そんなんうちだけか、今回は偶然目に入ったので板金屋さんがひっぺはがす前に気が付きました。)
車体番号は とっても大事でこれがなくなると車検が出来なくなります。登録もダメ
つまりは車の形をした鉄くずになります。そして・・・・
大騒ぎになります。
ここは冷静に振興会さんにTELして車台番号をひっぺはがしますよーと相談すると
車両法的にこの部分を取り換える場合や修理をする場合は許可を頂かないとダメということでした。
その許可をもらうためには
いろんな書類がいるようでした。
やっぱ不安なんで
持っていくことにしました。
ドアもフロントガラスもついてないですが天候のよい日に守山の滋賀陸運支局まで車を運びました。
片道50キロ!!!
途中でフロントガラスが無いので車内にモロに風が入ることに気づき車の向きを逆にしました。
支局さんでは親切に手続きを教えて頂きありがとうございました。
でも車をもっていく必要は無かったんですね。
車検証の写しと損傷写真、各部プレートの写真、見積もり書などの書類を郵送すればよかったんですね。
道中、八幡のラーメン屋さんで食べたラーメン、おいしかったです。
そして必要書類を郵送して1週間ほどすると支局さんから電話がかかってきました。
許可降りたしー!
以上!
飾り毛のない簡単明瞭なお言葉でした。
で、許可下りたんで
作業再開!!
ひっぺはがしていきます。
なんの絵!
損傷を過大にとらえるアングル?
ごいごい引っ張ります。
ついに車台番号が刻印されたパネルがはがされました。
そしてどんどん組み立てていきます。
リヤフェンダのかり合わせ
ドアとのチリ、隙間OK!
室内から
クォーターインナーはカット交換です。
下から
中塗り完了!
上塗り完了!
もちろん車台番号はありません。
現在このグランビアは車の形をした鉄の塊です。
(車の原型を取り戻したので鉄くずから鉄の塊に昇格しました)
組立完了後
再び片道50キロの道のりを経て滋賀支局さんを訪ねました。
いよいよ職権打刻です。
車検ラインの横にある転回装置が置いてある場所です。
ハンマーと刻印する道具が出てきました。
打刻するのにやりやすい場所を探しておられました。
打刻場所は左サイドメンバーの付け根部分に決定。
車をジャッキアップして、タイヤ邪魔やで外してと頼まれましたが
ホイールナットが固くて外れませんでした。
すみません・・・・
すでに昼休み時間になっていましたが打刻の作業は続けて頂きました。
最初は2人でしたが気がつけば4人の係官?の人たちが集まっていました。
みなさん打刻作業を手伝ってくれました。
みんなとってもいい人と思いました。
何度も打ち直しやっと車台番号の打刻完了です。
漢字??
加9※※加
これが新しいフレーム番号です。
もともと車台番号が付いていたパネルも持参します。
そして係官の手で×××されます。
打刻の次は変更です。
車台番号が変更されたことを車検証に記載します。
フレームには”加9※※加”と刻印されていましたが、
新しい車検証には賀9※※賀
となっていました。
作業を見て思いました”賀”は画数が多くてぶれてしまい綺麗に打てないだろう。
愛媛ナンバーとか静岡ナンバーとか飛騨ナンバーの場合はどうなるのでしょうね?
これで車の形をした鉄の塊から正真正銘の自動車に戻れました。
グランビア復活!
VCH-改め
賀9※※賀
まとめ
車台番号の刻印があるところを修理するときは気をつける。
打刻の申請許可は書類を送る。車は持っていかなくてもいい。
支局さんは親切だ。
新しい車台番号は賀になる。
以上、実作業、書類作業とも大変な作業でした。